この作品は、60歳を過ぎたメビウスが、ラフスケッチや下描きをせずに一発描きで、しかも修正ひとつ入れずに仕上げた、奇跡の絵物語である。砂漠で瞑想する男の前に現れる無数の神秘的イメージ。天使や髑髏,宇宙的生命体から不思議動物まで、夢幻の光景を筆のおもむくまま、自由に描ききった、まさに「神の業」。